
終身雇用が崩壊して一生安泰がありえなくなってしまった今、僕たちは生き残るためにどんなスキルを身に着けるべきなのでしょうか。
僕は接客力が大きなアドバンテージになると思っています。
スタバの店員だった僕が、仕事を通して身につけられた仕事力について書きました!
スタバが仕事力を身につけさせてくれた
スタバで働いて自然と身についたものは「仕事力」なんじゃないかなと思います。
「なんで人は仕事をするのか」と言われれば、やっぱり他者貢献がしっくりきます。
他社やコミュニティの役に立つことで、対価としてお金をもらい、生きるのに必要な決済にそのお金を使う。
そのプロセスで喜びや成長を通りながら、人生を生きることなんじゃないかなと。
世の中の仕事は他者貢献を前提にしている(はず)だけど、スタバの店員の仕事はすごくそれを体現しやすいんじゃないかなーと思います。
スタバの仕事は他者貢献そのもの
スタバの店員をしていて、「なんていい仕事なんだ、天職かもしれない」と思うことがよくありました。
僕は東京の大井町の店舗で働いていたのですが、常連さんが多い、良い人たちに囲まれた職場でした。
早朝は会社員の方が多く、同じ人たちが同じ順番で来店します。
電車の都合と、歩くスピードなんでしょうね。
毎日のように会うお客さんばかりなので、頼まれるドリンクやフードも暗記していて、(店員間で情報共有をしながら)なるべくお客さんに時間や労力をとらせないような準備はするようにしていました。
そんな些細な心配りでも、お客さんにはしっかりと伝わり、常連になってくれます。
その心配りも、店員の自分たちが効率よくなるべく気持ちよく働くためだったりもします。
自分のためでもあり、相手のためでもあることを追求するクセは良い結果につながります。
様々な仕事を経験したなかでも、スタバの従業員は本当に良い空気感を職場にもたらす集団だったなと思います。
「いつも癒されています…」と言ってくれたお客さん
僕はスタバの店員の中でも気兼ねなくお客さんと話すほうだったので、バーでドリンクを作っているときは特に待っているお客さんに声をかけるようにしていました。
大井町はオフィスも多いので、せかせか働いてこんな感じでお店にくる常連さんもいました。

「疲れてますねw」と一言声がけするだけで、「そうなんですー。〜〜〜〜〜〜〜〜」と話してくれるお客さんがいて僕はすごく嬉しかったです。
そんな自分とはまったく違う仕事や境遇にいる人の話が自分のヒントになることもあります。
僕がスタバの店員としてできるのは、無料で追加できるソースを、「疲れてそうなんで多めにしときますかー?」と明るく提案してあげたり、
カップに「Thanks!」や「Enjoy!」と書いたりするくらいでしたが、
それでも、「ありがとうございます、いつも癒されています…」と言ってくれたり「元気でました、もうひと頑張りしてきます!!」と言ってもらえるのはとても嬉しかったのを覚えています。
パートナー同士の助け合い
スタバの店員はほとんどがアルバイトなのですが、総じてプロ意識が高い集団だと思います。
アルバイトの仮契約があって、本契約に入るにはテストがありますw
レジ打ちもですし、バーのドリンクも一通りマニュアル通り作れるようになっていないと仕事をさせてくれません。
でもスタバの現場で求められる仕事が全部できるようにならないとアルバイトできないので、ものすごいフォロー力とチーム力を発揮します。
先輩アルバイトは裏方にまわります。
忙しいときには絶妙なフォローで、ドリンクが3分以内にはお客さんに届くようできる限りのフォローをします。
レジやバーが焦ってしまっては失敗につながります。
スムーズにまわるように、先輩がせっせとフォローして、物凄い効率的なドリンク作成の作業が行われているんです。

正直厳しく、怖い先輩も結構いました…
でもスタバには、良い接客や良いチームワークを見せたときにはその出来事をカードに書いて称賛するシステムがあり、
怖い先輩ほど意外と良い仕事をした人にはそのカードを渡していたのが印象に残っています。
仕事に本気だったのだなと思います。
仕事の本質は相手のニーズを察知して応える
スタバでの仕事がどう他の仕事に活きるかというと、
相手のニーズを察知して、その解を提示できるよう考えるクセがつくこと。
スタバはドリンク作成には緻密なマニュアルがありますが、接客に関しては特に厳しいマニュアルはなく、自由度が高いです。
自分がたとえドリンクを作る役割にいる時間だったとしても、近くで老人が助けが必要だったら、助けに行ってOKでした。
それを他のバイトが見つけ、自分がドリンク作成にフォローに入れるならしますし、
自分も手が塞がっていれば、食器を洗っている人間や裏で事務作業をしている責任者をボタンひとつで呼びます。
そういったお客さん志向な職場環境なので、ちょっとしたお客さんのニーズに敏感になります。

お客さんがきょろきょろしていたら、「〜〜を探してるっぽい」と察知したり、
店内で食べるって言ったけど、ドリンクを待っているうちに急用の電話がかかってきた様子なら、
電話が切れたと同時に「店内で召し上がれそうですか?持ち帰り用の袋もお渡ししますか?」と一声がけするなど。
お客さんにとっての適度な距離感を声のトーンや言葉の選び方で調節する訓練にもなりましたし、
「さすがスタバだ!」と思ってもらえるような「絶妙な距離感の接客」にするための試行錯誤はすごく面白かったです。
もちろん失敗もありますが、失敗や成功を重ねて成長するのがすごく楽しかったのを覚えています。
そうしたちょっとした気の利かせ方が積もって、「スタバに行こう」という信頼をうめてるのを実感していました。
別の仕事にもその力が活きる
仕事が変わったとしても同じです。
「クライアントのニーズはどこにあって、どうすれば価値になりそうか」を、
クライアントの実際の会話だけでなく、何気ない仕草や言葉遣いで察知する。
それをどうすれば問題解決をできるかを考えて行動する。
これはどんな組織で仕事をしていても求められることですし、
クライアントに対しても、同僚に対しても必要な視点だと思います。
接客とIT能力をつけるのがオススメ
僕は20代のうちにあらゆる接客業をしていてよかったと思っています。
そのスキルがいまのコンサルの仕事にすごく活きていると思います。
世の中ではIT化が進んでいて、「どんな仕事をすればいいんだろう?」と質問したら、
多くの人が「ITにいると強いよ!」「プログラミングがいいよ!」と言うと思います。
実際僕もそう思います。
でも僕みたいにパソコンに向かっているのがあまり好きではない人は、
接客業を思いっきりやってみるのも役立つと思います。

ITやAIがどんな問題を解決するかを決めるのは人間で、
今どんな問題が起きていて、どうすれば解決できるかな?
というのは、人間がコミュニケーションを重ねながら探る必要があるからです。
スタバも前とはマニュアルが少し変わり、自由度が高い接客ができなくなったとも聞きますが、
仕事の経験を積むうえではオススメです。
スタバはプロ意識が高い人が多い環境で学べることが多いと思いますが、
スタバではなくてもOKだと思います。
コミュニケーション能力の必要性がなくなることは、今後もないと思います。
接客の仕事をする!という選択肢もぜひ取り入れてみてください😌
好きなことをして生きるためのロードマップ
このウェブサイトでは「好きなことをして自分らしく生きる」方法をロードマップにして解説しています。

20代の時の僕も生き方にかなり悩みました。
正しい捉え方やスタンスが分かれば、好きなことをして生きることは難しいことではないことを知り、1人でも多くの「悩める若者」が減って、ハッピーな人生を送ってくれればと思っています。
今日はロードマップのStep 5の「日々精進する!」の例として、僕が「スタバで好きなこと(=接客)を仕事にしながらスキルアップをした」例をあげました。
少しでも読者の方が「こんなことを頑張ってみたらいいかも」とイメージになるような参考になれば嬉しいです!!